11月18日にゴールデンエイジプロジェクトが開催され、上ヶ原剣道会から土井航一郎君(5年生)と指導者1名が参加しました。
このゴールデンエイジプロジェクトは、(財)兵庫県体育協会が行っているもので、“Golden Age Project(子どもスポーツ教室)”とされ、小学生を対象としたスポーツ体験教室等を実施し、優れた素質を有するジュニア選手を発掘するとともに、ジュニアスポーツ教室や関連スポーツ団体と連携し、継続的に選手を育成するものです。((財)兵庫県体育協会HPより引用)
剣道のほかに、スケート、陸上競技、サッカー、相撲、など19種目において実施されています。剣道については兵庫県剣道連盟 阪神地区協議会が主催となり、兵庫県剣道連盟から池田公律先生(教士八段)と辻英信先生(教士七段)を迎えて行われました。参加者は小学生、指導者を合わせて約70名です。
午前中は座学と木刀による剣道基本技稽古法、午後は竹刀を用いた素振りと足さばき、面をつけた基本稽古を行い、朝10時から夕方4時までみっちり剣道漬です。
座学においては、池田先生より80歳を超える剣道の先生の話がありました。「その歳になってもしっかりとした剣道ができます。キミたちが、その歳になるまでにまだ、70年以上もあるんだよ。」とのこと。「今、一つの勝ち負けにこだわっても、先は長いんだよ。大事なことを失わないように、一つ一つ積み重ねて、剣道を続けてください。」とのメッセージがありました。
剣道の理念は「剣道は剣の理法の修練による人間形成の道である」とあり、剣道によって勝ち負けを競う事は本当の意味での“剣道”ではない。剣道を通じた長い“人間形成の道”こそが剣道の本質にあるんだという事を改めて、教えられます。本当に、剣道は奥深いです。試合に出れば勝ちたい気持ちも分かるし、勝たせたい。でも、それだけではダメなんですね。
それから、「三磨の位」という話もありました。柳生新陰流の伝書にでてくる言葉です。「三磨」とは「習」「稽」「工」の三つを表し、それぞれ、「習う」、「稽古する」、「工夫する」を意味しています。「負けて習う」という言葉がありますが、考えながら稽古しようということでもあります。ただ、稽古をしていても上達しません。
習って、工夫して、稽古して、今日のプロジェクトは指導者にとっても、良い刺激の1日となりました。
(伝えたいことが多くて、いつもより、だいぶ長くなってしまいました・・・。)
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